2011年10月16日日曜日

歌舞伎 吉例顔見世 御園座にて

10月12日(木)
歌舞伎公演 吉例顔見世

生で歌舞伎を見るのはまだ4回目。
シネマ歌舞伎でも4回見たけど、歌舞伎の知識は若葉マーク。
気になる役者さんはいるけど、大好きな役者さんは特にいません。

私、変なのかもしれないけど、歌舞伎で何がいちばん
好きかというと、幕が開く前と、開くまでの短い時間、これです。

そろそろだ、という頃になると、幕の裏側にいる人たちが手のひらで押して、幕をぴんと張る。手のかたちがくっきりと客席から見える。その幕の張られ具合が、いまかいまかと待つ私のドキドキわくわく感に拍車を掛ける。
下手で幕を抱えた人がそろそろと歩み始め、だんだん足が早くなって、幕を抱えて上手に走りこむ。客席から見えるのは摺り足の計算しつくされた美しい足捌き。そして柝のねの突き抜ける響き。
感嘆のタメイキ!!
この後は、もちろんめくるめく絢爛豪華な舞台が待っているのだが、幕開けの一時にはいつも
感動させられます。役者さんだけが歌舞伎を造っているわけではない。さまざまな役割の人たちがそれぞれに歌舞伎舞台を最高のものにすべく日々精進していらっしゃる。その気構えと心意気が感じられて、いいなあ。

今回の演目は

一 双蝶々曲輪日記  角力場
二 棒しばり
三 助六由縁江戸桜

初体験の助六が観られるので、否が応でも期待は高まる。
市川團十郎の助六のなんと若々しいこと。いい男ぶりに背筋がぞくぞくしました。

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