2010年6月29日火曜日

新譜CD FONTE CONFORTO

中川昌三先生、小畑和彦さん、安井源之新さんの FONTE が新譜をリリース。

アマゾンで届いた包みを開けると、今まで見たことのない斬新なデザインのパッケージ。青いりんごに誘われてついついビニル袋を開けてしまった。梅雨の合間の晴れ間なので、早いところ洗濯に取り掛かりたいのだが、袋から出した時点で、私の負け。ざらっとした手触りの紙のケースは不思議な構造になっていて、CD本体はケースのりんごと同じ鮮やかな黄緑。思わずわーあ!と声をあげてしまう。もう洗濯はどうでもよい。雨よ、降りたくば降るがよい。いそいそCDプレーヤーの電源を入れて正座。

FONTEですよ。ファーストがリリースされてからずっと待ち続けて、もう作らないのかな、と半分諦めていたのでこの嬉しさは書ききれない。お三方のとんでもない高度なテクニックがさりげなく、限りなくさりげなく、惜しげもなく美しい楽曲に溶け込んで、お互い引き立てあい、なんとも幸せな気持ちにさせられる。音楽の質だけでなく、お三方の人間性やあたたかさ、音楽に対する謙虚かつ真摯な姿勢が伝わる。ああ、しあわせ。 さらに、石塚まみさんのリリカルな声がFONTEの音に乗って神々しいまでの美しさ。最後の「風が待っている」は知っている曲だが、FONTEの演奏で聴いて、涙腺が緩んでしまった。名曲。

途中、中川先生の息遣いがはっきりわかるところがあり、ライブの熱気を思い出して呆然。お願いします。またFONTEを名古屋で聴かせてください。

映画「オーケストラ!」

名演小劇場にて。
主演 アレクセイ・グシュコブ
監督 ラデュ・ミヘイレアニュ

ロシア人の話すフランス語の微妙な誤りが笑いの種になっているけど、
言葉のわからない私には何のことやら・・・。 ここで笑うんだな、ということは字幕の付点で察するのだが、あとでパンフを読んでやっとわかたりして。 それを割り引いても、面白い。

登場人物にたいするあたたかい目線のせいで、嫌なヤツはたくさん出てくるのだが、みな憎めない。 それは、かれらが皆必死で生活している事が描かれているから。

そして笑いのなかで、秘密が明かされる感動的なラストへと誘う、怒涛のチャイコフスキーが演奏される。美しい音楽の数々を聴きながら、笑って笑って、泣いて泣いての2時間。こんなに精神衛生上よろしい映画はそうないのではあるまいか。

2010年6月12日土曜日

三遊亭円楽 襲名披露 落語会

6月12日(土)
六代目 三遊亭円楽 
笑福亭鶴光
三遊亭好楽
林家たいへ平
三遊亭王楽

羽島市文化センタースカイホール
久しぶりに涙が出るほど笑った。あーすっきり。

2010年6月11日金曜日

「脳からストレスを消す方法」

有田秀穂著
サンマーク出版

「午前中にお日様にあたって、セロトニンを活性化させる」  キーセンテンス。

母の部屋はレースと遮光のカーテンがかかっているのだが、この2年間ほど、母は昼間でも遮光カーテンを閉めて、暗い部屋の中で服の出し入れを一日中している。
私がカーテンを開けて、外の光が入るようにしても、気が付くとすぐに閉めてしまう。
認知症になると、暗いほうが落ち着くのかもしれないと漠然と思っていた。
母は一日中暗い顔をしていた。

そこで思い立って、遮光カーテンを取り払った。洗って、押入れに収納。
閉めたくてもレースのカーテンしかない。
柔らかい光が部屋の中に満ち、心なしか母の顔が明るくなったように感じた。
変化があった。
この1年、家族のだれかと一緒でないと外出しなくなっていたのに、一人で出かけるようになったのだ。
セレトニン効果か。
ただ、家の前の国道を信号のないところで横断しようとするし、記憶力がかなりあぶなくなっているので
無事かえってこれるかも心配。元気になってくれたことは嬉しいが、いつも私が一緒にいられるわけではないので、痛し痒しというところ。

太陽光線を浴びることの大切さがわかった。

2010年6月6日日曜日

宮木令子ソプラノリサイタル

電気文化会館 ザコンサートホールにて。

水谷榮子さんピアノ、小林正樹さんフルート
宮木令子さんソプラノ

観客の中に知った顔がいっぱい。
活き活きと、楽しく、ウイーンへの思いが伝わってくるような宮木令子さんの歌声でした。

記録遅れ 中村哲氏講演会

5月23日(日)の記録
江南市文化会館にてペシャワール会代表、中村哲氏の講演会。
楽しみにしていた。

治安が悪いから軍隊を派遣しなければいけないと考えている人は多いが、実はそれは事実ではありません。軍隊がやってきたところの治安が悪くなるのです。

自衛隊がアメリカの後方支援をしていることは、アフガニスタンの人たちも知っています。
そのせいで、日本人に対する印象も随分悪くなってきています。

私たちの活動を助けたいなら、一刻も早く自衛隊は帰ってください、と言いたい。

新聞やTVの報道の裏を読むように心がけているから、恐らくそうだろうな、と思っていたが、当事者の言葉を聞くと、その重みに打ちひしがれる。
いったい、日本は政府として何をしているのか、どうしたいのか。
ポリシーがないのか、いやアメリカに追従するのが唯一のポリシーか。
日本人であることが恥ずかしくなるニュースが多い中、ペシャワール会で働く人々、彼らを支える人々の存在には勇気づけられる。

講演会に若者の姿が少なかった事が残念だった。

2010年6月5日土曜日

奈良 薬師寺 平城宮跡

日帰りバス旅行。

念願の薬師寺、薬師三尊像の神々しいお姿をようやくこの目で見ることができた。
美しい。

平山郁夫画伯の大唐西域壁画殿も迫力があった。
やはり写真やTVでは伝わらないものがある。
静かな時間が流れていた。

平城宮跡は、もう少し何とかならないものか。
再現すればいいってモノじゃないでしょう。
丁寧な解説が足りない。

昼食は奈良ホテルでフレンチのフルコース。
とても美味しかったけど、お昼はもう少し時間を節約して、その分見学に時間を使いたいと思うのは私だけ?