2008年10月21日火曜日

結婚式

10月20日 (日)
つれあいの従兄の息子さんの結婚式に夫婦で招待された。
とても良いお式だった。
場所は一宮ガーランド。
最近のお嫁さんはうち掛けも振袖も着ない人が多いという。

2008年10月18日土曜日

住友郁治さんコンサート

10月17日(金)
バロックの金子さん主催のコンサートチケットを頂いた。電気文化会館ホール。
子供たちは合唱のレッスンがあるので、残念ながら私だけ。

舞台上にはベヒシュタイン(独)のコンサート仕様グランドピアノとザウター(独)のアップライト、プレイエル(仏)のアップライト。3台のピアノの音比べをコンサートホールで聴かせてもらうのははじめてのことでとても興味深い体験だった。アップライトの2台はホールで聞くにはボリューム不足だが、音の魅力は十分に伝わった。家に置いて聴いてみたいと思ったのはプレイエル。温かみがあって、繊細で、住友さんが仰った、「会話をしているような表現ができるピアノ」という言葉に頷ける魅力を持っていた。アップライトでも素敵な音楽が聴けたことで、わが家のツインマーマンちゃんも腕が良ければもっといい音を聞かせてくれるんだと納得。ツインちゃん、ごめんね。Iの腕がもっともっと上がることを祈ろう。

バッハ 平均律クラヴィーア曲集 第1巻 第一曲 プレリュード
ブラームス 2つのラプソディー OPS79-1
リスト ハンガリアン・ラプソディー 第2番   圧巻。
もっと聴き続けていたかった。

2008年10月15日水曜日

「あしながおじさん」 J・ウエブスター作 坪井郁美 訳

英語の勉強で、「ジェルーシャがあしながおじさんに初めて書いた手紙」を暗記して、これは面白そうだ、読まなくては!と手に取った少女小説。

昔むかし、小学生の頃、学校図書館で借りたが、数ページ読ん全然面白くなく、挫折した記憶がある。
今読んで、この物語の本当の面白さは小学生の私ではわからんわい、と納得した。

殆どジェルーシャの手紙だけで物語が進んでいく。閉ざされた世界ー孤児院で植えつけられたsensitiveな視点が、友人やその家族とのふれあいにより融けていく様、ジェルーシャの大人の女性としての心が成長する様、大学生としての知的成長、それらをすべてジェルーシャの手紙によって読み取ることが出来る。一人の女性が劣等感の渦の中から人としての自立を勝ち取っていく目覚しい成長過程は10歳そこそこの私には理解できなかった。あしながおじさんとの駆け引きの面白さも、大人のお話。

名作といわれて読んでいない本はまだたくさんある。「あしながおじさん」と幸せな再会が出来て良かった。今度は何を読もうかな。

2008年10月14日火曜日

「パコと魔法の絵本」

10月13日(月曜)
Iのたっての希望で、名古屋のピカデリーまで2人で映画を観に出かける。監督が中島哲也さんなので、期待は高まる。「嫌われ松子の一生」はTVで観て衝撃を受けた、だから「パコ」は絶対劇場の大画面で観たかった。予想通りの映像の楽しさ・美しさ。出演者も一人一人の個性と役割がはっきりしてわかりやすく、娘も大いに楽しんだ様子。製作者たちが工夫を凝らして、大人も子供も喜ぶ映画を作りたいと願う気持ちがストレートに伝わってくる。Iは映画館から出るや否や「お母さん、DVD絶対買ってね」と興奮気味だった。子供映画って、大人は付き合いで見る程度だし、大人向け映画では子供は理解が難しいし、で一緒に楽しめる映画は少ないのだけど、「パコ」は大正解。DVDじゃなくて、もう一度映画館で観たい。

食事は、鳴海の母・弟もいっしょに、駅前のロイヤルパークインホテルの「京たち花」でお昼をいただく。ここは一本奥の立地なので駅前に似合わぬ静かな雰囲気が好きなのだが、今日は祝日なので人が多く、少々にぎやか。でもお食事は美味しかった。

帰り道、松坂屋前でKさんから「The Big Issue」を一冊購入。なんだか慈善家ぶるみたいで、買う時いつも胸がどきどきするのだが、Kさんと知り合いになって話が出来るようになってからは、知人の仕事に協力するという気分なので、胸のしこりは少し軽くなる。それに、この雑誌は値段に見合わず面白い。心から読みたいと思えるので、それも気持ちよく購入できる大きな理由。

2008年10月13日月曜日

一宮こども音楽祭

一宮サウスライオンズクラブ結成50周年記念事業。
子供たちと一宮の文化のためにこんな大きな音楽祭を催してくれるなんて、なかなか出来ないことだと思う。

第一部は童謡・唱歌・わらべうたコンサート。
一宮市内だけでなく、北名古屋市や各務原の合唱団も参加。
師勝少年少女合唱団、いわくら少年少女合唱団、木曽川KIDS,かかみのキッズ、皆日本のこどもの歌を聴かせてくれたが、歌が大好きな子たちが一所懸命歌う様は微笑ましく、上手い下手を越えて大いに楽しませてもらった。この日を迎えるために、沢山練習をしたんだろうね。ありがとう。
木曽川中学校吹奏楽部の演奏は、初めて聴いた。評判どおり聴きごたえのある演奏。小道具を沢山持って演技で参加した中学生たちのはつらつとした動きも楽しかった。

マイスターブラスカルテットはモーツアルトの魔笛より2曲など。漏斗とビニルホースを使った楽器でトランペットのような音を出して演奏したのにはビックリ。大うけしていた。

第二部は 落語と合唱のための「叩き蟹」 三遊亭圓窓師匠、フォーラム21少年少女合唱団、加藤洋朗先生指揮。
聴くのは3度目だが、どんどん進歩している。子供たちはいったいどこまで成長するのだろう?
これだけ目覚しい変化を見せられると、もっともっと先も観たくなる。フォーラム21の財産として、これからも上演し続けてほしいものだ。師匠の噺は何度聴いても泣けました。

2008年10月10日金曜日

「ぞろぞろ」 三遊亭圓窓師匠

一宮のN小学校で三遊亭圓窓師匠の落語授業が行われるということで、無理を言って見学させていただく。5年生たちの反応はすこぶる良い。素直な笑い声がふれあい広場いっぱいに響いて、師匠の話術に聞き惚れつつ、子供たちの笑い声にも心が癒された。純粋に楽しむ笑いは心地よいものだ。そんな笑いは人も自分も心を温かくしてくれる。

以前から師匠の「ぞろぞろ」は紙芝居で何度も読んでいたので、一度はライブで聴きたかった作品。いや、もう紙芝居と落語のライブでは全く違う(あたりまえだけど)。でも、間の取り方とか、声の調子とか、とても参考になった。帰宅してから「ぞろぞろ」を読んでみたが、表情の見えない紙芝居がつまらなく感じた。やばいですよ。落語を自分でもやってみたくなってきたのだ。どこか文化教室で「あなたも落語を1席覚えませんか」なんて、ないかしら?と考える自分に驚愕。この年になっても引っ込み思案で口下手で人付き合いの苦手な私が落語をやりたいとは!?いやいや、そんな性格だからこそ、殻を破りたいという欲求が潜在的に、胸のうちに隠れているのかもしれない。

さあ、再来週は娘の小学校の読み聞かせ週間。「ぞろぞろ」研究して、いっぱい笑いをとりたいな。

師匠、今日はありがとうございました。

2008年10月9日木曜日

黒いオルフェ 

光と闇を強烈に感じさせる映像。人々の感情はシンプルで力強い。
まるで神話の世界をリオに持ってきたかのよう。登場する人々はみなはっとするほど美しい。
主人公たちはともかく、穴の開いた服を着た子供たちも、雑貨屋のおばさんたちも、踊り狂う太った女たちも、みな表情が輝いている。

オルフェが「黒人の中でいちばん惨めな人間になってしまった」と嘆き悲しむ時、同僚が言う。「神に慈悲を乞うのだよ」と。現実の悲惨さに対峙するとき、彼らに残されたことは祈ること。そして生きている証しを全身で踊って表現することしかない。

彼らは貧しいなか、カーニバルのために生きているといってもいいほど衣装や準備に大枚をはたく。彼らの輝きは生きる喜びの発露のようだ。なんという力強さ。将来のために今を我慢してほそぼそと貯蓄しつつ、ささやかな幸せを追う私たちとの国民性の違いに圧倒される。圧倒的に貧しい国の人々が私たち日本人よりも力強い生命力を発揮できるのは、生き方の違いなのだろう。


オルフェとユリディスの悲恋ストーリーだが、この映画の本当のテーマは生命力の圧倒的な美だと感じた。