2010年10月17日日曜日

映画 「13人の刺客」

監督 三池崇史

最後の最後に殿様が倒れるの。
もっと早く息の根を止めていれば、敵も見方も余分の命を失わずにすんだろうに。
最悪の殺戮パターン。

殺し合いのすさまじい暴力シーンが見せ場なのでそういうストーリーになるのだろう。
朝日新聞だったかな?
徹底的な暴力の嵐が、かえって暴力や闘いの虚しさを際立たせる、という内容の
コメントが載っていたと記憶にある(言葉はそのままではありません)
しかし、同じ暴力でも、黒澤監督の「7人の侍」の虚しさのほうが心に残る。
どうしても、比較してしまう。
映像はきれいだし、話も面白く、息もつかせぬ展開だが、「7人」の深さには遠く及ばない。
監督の狙いは多分違うところにあるのだろうが、
暴力シーンに目を背けたくなる私には、キツイ映画だった。

2010年10月14日木曜日

Drums  JOJO  Boz Scaggs

新たな宿題。
BOZの名作「JOJO」を耳コピーしてくること。
えー、そんなー、まだ私には早すぎますよお と抵抗したものの、
「勉強になるからね」の一言でやることになってしまった。先生、鬼。
家のステレオ壊れて片方ウーファー出ないし、家にドラムないから
スタジオで聞きながら音拾いするしかないのだが、
限られた時間内ではなかなか聞き取れない。
youtubeで JOJOのドラム叩くところが映っていないか調べ始めたのだが、
なんと今度はPCが不調で音が出なくなってしまった。八方塞ね。
あきらめて腰をすえて、自分の耳を信じるしかない状況。
来週の金曜日までにどこまでできるか。
嗚呼しんどい。でも、すごく楽しい。

2010年10月11日月曜日

コンサート スタッフ・ベンダ・ビリリ

ジャパンツアー2010 長久手文化の家 森のホール
2010年10月9日(土)15:00~

午前中、絵描きのHさん来訪。1時に名古屋駅で20数年来の友人と会って1時間旧交を温める。
1時5分に地下鉄乗車。雨の中をリニモはなみずき駅から走って2時55分、長久手文化の森着。
なんて気ぜわしい一日。これでコンサートがつまらなければ、どっと疲れが出るだけの一日なのだが、なんの。
疲れを吹き飛ばす、力強くて胸躍るすばらしいコンサートだった。
シネマテークで映画BENDA ・BILILIの予告編を観て、タイミングよくコンサートをやると知って前知識なく取ったチケットでしたが大正解。

音楽に力がある。躍動感あふれるリズム。障害者という言葉が顔を隠して逃げていきそうな、自信と誇りと輝きに満ちたメンバーの演奏。一曲目から、先入観が吹き飛ばされ、ストレートな歌詞とグルーブに
酔いしれる私がいた。あのドラムは何でできているのだろうか?多分手作りで、廃材などを使っているのだろうが、とてもいいリズムを刻んでいた。やはり、ドラムはうねりだね。波だね。素敵でした。

連れ合いは「サラ・モサラ~働け」が良かったと言っていた。私は、一曲選ぶの大変だけど、あえて「トンカラ~段ボール」を押したい。盛り上がり方がすごい。

映画も見に行こう。

2010年10月1日金曜日

映画 「ペルシャ猫をだれも知らない」

9月30日(木)

仕事の合間に名古屋シネマテークへ走る!
ランチも食べる暇なし。空腹を抱え、滑り込みで劇場にセーフ。
よい映画、魅力的な音楽は空腹など簡単に忘れさせてくれると実感。

主人公二人の音楽に向ける情熱は、ただ音楽だけに向けられたものではない。
人として自由に生きたいという生への真摯な渇望が音楽という形をとっているのだろう。

音楽仲間たち。みな当局の妨害や嫌がらせ、近所の人たちの目(耳)をかいくぐって
涙ぐましいまでの工夫とアイデアと根性で切り抜けようとする。
その姿は一面滑稽であり、心を揺さぶられて抱きしめたくなるくらいピュアだ。

人が困難なことに一所懸命になる姿は、哀れで恥ずかしくて、でもそれを笑っている自分が悲しくなって、次には一直線にのめり込む彼らが羨ましくなる。美しいと感じるようになる。

登場するミュージシャンたちの音楽には力と魂が感じられるが、とりわけラップのヒッチキャスが響いた。またワーダットとダールクープの2つのグループはイラン伝統音楽の魅力に胸ワク。

シェルヴィン・ナジャフィヤーンの美しいギターと歌も心に染みた。

いいんです。どの曲も。どのグループも。

西洋のロックやブルースをやっていても、彼らの中にあるイランの伝統と文化が匂いたっていて、それが彼らの音楽の魅力のひとつだと思う。

もう一度観たい。聴きたい。