2010年10月17日日曜日

映画 「13人の刺客」

監督 三池崇史

最後の最後に殿様が倒れるの。
もっと早く息の根を止めていれば、敵も見方も余分の命を失わずにすんだろうに。
最悪の殺戮パターン。

殺し合いのすさまじい暴力シーンが見せ場なのでそういうストーリーになるのだろう。
朝日新聞だったかな?
徹底的な暴力の嵐が、かえって暴力や闘いの虚しさを際立たせる、という内容の
コメントが載っていたと記憶にある(言葉はそのままではありません)
しかし、同じ暴力でも、黒澤監督の「7人の侍」の虚しさのほうが心に残る。
どうしても、比較してしまう。
映像はきれいだし、話も面白く、息もつかせぬ展開だが、「7人」の深さには遠く及ばない。
監督の狙いは多分違うところにあるのだろうが、
暴力シーンに目を背けたくなる私には、キツイ映画だった。

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