2010年10月1日金曜日

映画 「ペルシャ猫をだれも知らない」

9月30日(木)

仕事の合間に名古屋シネマテークへ走る!
ランチも食べる暇なし。空腹を抱え、滑り込みで劇場にセーフ。
よい映画、魅力的な音楽は空腹など簡単に忘れさせてくれると実感。

主人公二人の音楽に向ける情熱は、ただ音楽だけに向けられたものではない。
人として自由に生きたいという生への真摯な渇望が音楽という形をとっているのだろう。

音楽仲間たち。みな当局の妨害や嫌がらせ、近所の人たちの目(耳)をかいくぐって
涙ぐましいまでの工夫とアイデアと根性で切り抜けようとする。
その姿は一面滑稽であり、心を揺さぶられて抱きしめたくなるくらいピュアだ。

人が困難なことに一所懸命になる姿は、哀れで恥ずかしくて、でもそれを笑っている自分が悲しくなって、次には一直線にのめり込む彼らが羨ましくなる。美しいと感じるようになる。

登場するミュージシャンたちの音楽には力と魂が感じられるが、とりわけラップのヒッチキャスが響いた。またワーダットとダールクープの2つのグループはイラン伝統音楽の魅力に胸ワク。

シェルヴィン・ナジャフィヤーンの美しいギターと歌も心に染みた。

いいんです。どの曲も。どのグループも。

西洋のロックやブルースをやっていても、彼らの中にあるイランの伝統と文化が匂いたっていて、それが彼らの音楽の魅力のひとつだと思う。

もう一度観たい。聴きたい。

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