2011年9月20日火曜日

読書 『エネルギーと原発のウソをすべて話そう」 武田邦彦

武田先生は、日本の原発の危険性を主張し続けてこられたそうだ。
さぞや大変な軋轢とご苦労を経験されたことと思う。
勇気と信念がなければできないことだ。

仮に安全性が確立したとして、それでも生まれ続ける放射性廃棄物をどう処理するおつもりなのでしょう?
運転し続けるために避けられない下請け作業員の被曝問題はどうするのでしょう?
そこが書かれていないのが、欠けたクロスワードパズルみたい。きっちり答えていただきたいものです。

氏のお考え、安全が確立したら原発を稼動させる、というのは、まだまだず---------------------っと先のことだから、(永遠に安全は確立しないかもしれないし)今から云々することはないかもしれないですが、氏の影響で原発の危険性を軽く見てしまう人がいるかもしれないですね。

電力は足りるのか、自然エネルギーは役立つか、などの記述は大変参考になりました。

率直な感想。
研究者という人々は、自らが研究してきたことが人類の役に立つか立たないか、冷静に考えるよりも、とにかく役に立つと信じたいのでしょうね。研究成果が使われずに葬り去られることは、たいそう辛いのでしょう。でも、それはエゴよ。

0 件のコメント: