2008年11月26日水曜日

「ぼくんち」 西原理恵子

11月5日
Aの貸してくれた本。
西原理恵子さんの「いけちゃんとぼく」を読んだのは1年前。あの1冊だけで心を鷲掴みにされて西原さんが大好きになった。
「ぼくんち」はこれもまた傑作。人間の強さと弱さ、喜びと悲しみ、愛と無関心、「善きもの」と「悪しきもの」の一筋縄では説明できないどろどろをこんな形で表現できるのか、と感嘆する。
どんな人生もいとおしい。歯の抜けた兄ちゃんの笑顔、最後に来た手紙。姉の底抜けの優しさ、弟の旅立ち。だれでも心に「ぼくんち」「わたしんち」があるから生きていけるのかもしれない。

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