2009年1月28日水曜日

だれも守ってくれない 

君塚良一という名を初めて知った。後で調べたら「踊る大捜査線」の監督だった。あのすべりの滑らかさ、心地よい台詞の流れ、日本映画っぽくない場面展開がなるほど、あの同じ監督か、と思った。日本映画って間延びした感じのが多いじゃない。それがない。常に適度な緊張感があって、時間あわせを感じさせない。エンターテインメントなのに、確かな社会的視点を持っている。

S事件を思い出した。犯行当時未成年だった少年をいつまでも追い続けるマスコミ、家族の消息まで知りたがる私たち。

自分だけはなるはずがないとだれもが思っている立場に思いをやる、視点の確かさ。
最優秀脚本賞を受けるのも頷ける。

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