2008年9月22日月曜日

悲しい民

今度首相になる人の顔を見ていると、悲しくなる。彼の失言の数々からは思いやりに薄く、自分の立場からしか物事を見ることのできない、想像力に欠ける人のように見受けられる。顔の品格もその評価を裏切っていない。

日本は先の大戦で敗北したあと、精神的な鎖国状態にあるような気がする。鎖国と言うのは言い過ぎかもしれないが、つまりは、アメリカのみを対外的な窓口として日本の進む道を決めてもらい、自分の頭で考えることを放棄した状態。はっきり言ってしまえば、属国。諸国からしてみれば、虎の威を借る狐のような存在だから、国際会議で重きを置かれないのも、大した発信ができないのもむべなるかな。

そんな日本の、総裁選の騒ぎを見ていると、候補者たちは他にすることがないのか?他に言うべき言葉はないのか?と哀れになってくる。何がって?日本に住む人々が、日本の未来が。政策だって、忘れっぽい国民の前で、5倍に薄めたウーロン茶。外交はアメリカさんのあとを付いていくだけ、国政もアメリカさんの希望に沿いつつ官僚の用意した政策に乗るだけだから、この問題てんこ盛りの大変な時、首相になる人を決めるのに能天気なお祭り騒ぎができるのかな。

でも、結局この国に住む人々が彼らを選んでいるわけだから、悲しい。

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