2008年9月16日火曜日

「イン・ザ・プール」「空中ブランコ」  奥田英明

この2冊もKのお薦め。

面白くて一気に読んでしまう。登場人物たちのこだわりの病は決して人事でない、私の周りには可笑しな人って多いなと思う。基本的に私は相手にとことん嫌われなければ、人を嫌いにならないタイプ。変な人でも外れた人でも、私にも変人っぽいところがあると十分自覚しているせいか、いいんじゃない?と思う。むしろ変なところを楽しんでしまう癖がある。私の魅力は世間とずれた部分、なんちゃって。

心にこだわりの種を持つ患者たちが右往左往して悩みまくり、それを治療する医者が輪をかけて変人で混乱をより過激に導き、結局患者を癒して心の安定を取り戻させる物語。登場人物一人一人にたいする作者の温かいまなざしが嬉しくなる2冊。私と同様Kも人物の描き方に癒されているのではないか?作品の疾走感も心地よい。続編読みたい。

Kの教えてくれる本を心待ちにするこの頃。息子と同じ本を読んで感想を言い合える喜びを与えてくれたドーマン研究所に心から感謝している。

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